名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「多数決なんて一般人のすることよ?」
「盟さんほどのひとが何を言うのよ。天才は我が道をいってこその天才でしょう。だいたい何かに依存する自信なんて本物の自信とは言えないわ。他人の意見や過去の実績や所有物の価値や家柄や何かに甘んじているだけ。それは自信じゃなくて依存というのよ。根拠のない自信こそが、本物の自信よ。盟さんはアマティがなくても弾けるわ」


タイトル:楽園ヴァイオリン クラシックノート(小説:コバルト文庫)
作者  :ともぎりなつ:友桐夏
絵師  :四位広猫
デザイン:?
編集  :?
キャラ :巴 (185 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

丁々発止、女子高生(正確には塾ですが)同士のやり取りとしてはいささか緊張感溢れる会話と、いつの間にか裏で流れる陰謀めいたものが独特な雰囲気を醸し出すリリカル・ミステリ。ミステリとはいうものの、全体に流れる雰囲気そのものが最大の持ち味なので未体験の方はぜひとも一度は友桐夏作品をおためしください。

上の会話は、ヴァイオリンの名器であるアマティがなくても名演奏ができるか?みたいな話です。こういう会話がすごく特徴的なんですよね。